雪と歴史に育まれた
山里で、
人と暮らしがつながる未来づくり
米原市 東草野農業振興会
東草野地区とは
滋賀県米原市東草野地域は、伊吹山地西麓、姉川源流域に位置する中山間地域です。西日本屈指の豪雪地帯であり、厳しい自然条件の中で、農業と暮らしが長年にわたり営まれてきました。 縄文時代から人の定住が確認され、鎌倉・戦国・江戸と各時代を通じて、交通や歴史の要衝としての役割を担ってきた地域でもあります。また、独自の集落景観や生活文化が評価されています。
一方で、人口減少や高齢化の進行により、農業の担い手不足や生活機能の維持、地域コミュニティの継続といった中山間地域共通の課題が顕在化しています。 こうした状況を踏まえ、これまで集落営農を通じて広域連携を進めてきた4集落(甲津原・曲谷・甲賀・上板並)の営農組合が、一般社団法人を設立し、地域運営の中核となる組織づくりを進めています。
4集落の紹介
地域の紹介
甲津原
こうづはら
姉川の源流に位置し、周囲を1,000m級の山々に囲まれていますが、地区の標高が500m以上あるため日照時間は長いです。夏は涼しく冬は非常に寒く降雪量も多い地域です。
この気候を利用したスキー場は有効な観光資源です。
集落の歴史は古く、集落北部からは縄文式土器が出土しています。鳥越・新穂・品又の三つの峠によって西美濃と呼ばれていたため、古来、人や物資の交流も多く、数々の伝承や伝統に彩られた地区であり、なかでも戦国時代は多くの著名人が戦乱を避けて甲津原の地を訪れ、その名残が市文化財の「能面」や県無形民俗文化財の「顕教踊(けんきょうおどり)」として残っています。
以前は地域の特産品としての「みょうが」は色・味ともに優れ、京都市場で高い評価を得ていました。
標高が高く、自然豊富な地域であるため、癒しやゆとりを求めて関西、中京方面からも多くの方が訪れます。
曲谷
まがたに
集落の90%を急峻な山に囲まれた、標高400~500mの特に渓谷美な地域です。良質の花崗岩が産出することから平安の昔から石材加工が盛んであったとの伝承があり、冬季の副業として石臼なども作られていました。
「五色(ごしき)の滝」は石切場跡として知られ、集落内でもその名残が随所に窺え、歴史的にも貴重です。
治水計画として2002年に完成した姉川ダムは、有効貯水量6,500,000㎥を有し、工事によって出来た人工湖は「白龍湖」と呼ばれています。
この時の残土を利用して出来た大持広場(だいもちひろば)では自然食をテーマとしたMAGATANIAとして地域活性を図っています。
谷間であるため水田の畦畔が広く、地元だけではなかなか管理できない作業をボランティアに手伝ってもらう取組も行っていました。
甲賀
こうか
姉川の源流の中間部に開けた地区で東には伊吹山系を、西は七尾山の北部を、西北には黒髪山を望む風光明媚な地域で300mの標高に位置します。 江戸時代から昭和の中頃までは良質の木炭を生産した地域として有名で、主として国友の鉄砲鍛冶に供されていました。
おんら(己の意であるが、転じておまえら、あなた達の意)、うらら(心に隠すところがない。はっきりしている。が転じて私達の意)の古語が伝わっている。昔から人情味あふれる心豊かな地域です。
松山が多く、組単位での松茸狩りや、滝の整備などの取組も行われています。
上板並
かみいたなみ
伊吹山西麓の標高230メートルに位置し、姉川の清流や四季折々の山の風景が美しい自然豊かな地域です。農地や水路、農道を地域住民が共同で管理して農村景観や農地を守る取り組みを進めています。
諏訪神社境内にある『乳いちょう』は樹齢約400年以上の巨木で、子宝や安産、母乳の出にご利益があるとされ古くから人々の信仰を集めてきました。西側の山腹には鉄分や炭酸成分を含んだ冷たい鉱泉が湧き出ており、飲薬や汗疹に良く効くことから明治から昭和初期にかけて静かな湯治場として利用されていました。現在この鉱泉の有効利用を模索しています。
地区を流れる姉川は県内有数の清流で、自然に囲まれた静かな環境の中で春はアマゴやイワナ、夏はアユ釣りの名所です。
東草野地区MAP